NEW! 「遺伝研のさくら」が全面リニューアルして刊行されます。
12年ぶりのリニューアルです!
写真も全て新しく!
成木約260本、幼木約280本掲載!
遺伝研創立70周年を記念して2019年に命名された「半兵衛白紅桜」、2018年に日本国内の野生の桜としては100年ぶりの新品種として確認された「クマノザクラ」も掲載!
遺伝研構内に生育している桜樹木について、成木にはプレート番号(冊子内ではPで始まる番号)、2010年以降植えられた幼木には杭番号(冊子内ではSで始まる番号)を付け、研究所構内を16のエリアに分け、エリアごとに、解説を載せています。
開花時には、この冊子を手に遺伝研の桜を鑑賞してみてはいかがでしょうか。
一カ所に生育しているこれほど多くの桜品種を対象とした、このような冊子は世界でも珍しいと思います。ぜひ、この機会に手に取っていただきたいです。
「遺伝研のさくら」第6版 (まえがきより)
遺伝研のサクラは、もともと遺伝研の設立時に篠遠喜人博士が埼玉県の安行から導入したことに始まります。その後、遺伝研の細胞遺伝部の部長を長く務められた竹中要博士が、‘染井吉野’の起源の研究に関連して全国から収集し、日本でも有数のサクラのコレクションとなりました。その後も田村仁一氏や井山審也氏などによって維持管理がおこなわれるとともに、遺伝研のサクラの詳細がまとめられ、1989 年に『遺伝研の桜』の初版が出版されました。
『遺伝研の桜』は、1995 年と1997 年、2006 年に改訂版が遺伝学普及会から出版されました。一方、サクラの分類に関する研究はこの間に大きく進展していました。そこで、当時の遺伝学普及会の会長であった森脇和郎博士から私に声をかけていただき、2009 年から詳細な調査をおこないました。調査の成果は2011 年に出版された第5 版に反映させるとともに、その後のサクラの管理にも利用されています。サクラの植栽環境が整えられるとともに、後継樹の増殖に取り組んでいます。2021 年現在、2012 年以降に植えられたサクラの苗木は260 本を超えています。(中略)本書では、第5 版で示した系統重視の姿勢を引き継ぐとともに、近年の学術的成果や、枯死や新規植栽などに対応する内容となっています。本書が遺伝研のサクラに関心をもつ方々のお役に立つとともに、この貴重なコレクションを次代に受け渡すために活用されることを望みます。
価格:一部:1500円(税込)A5版、151ページ /
送料:一律84円(一部地域並びに販売数量によって変更あり)